2011年7月JLPT N1真题(9)_托福机经_雅思机经_机经_真题-取经课

2011年7月JLPT N1真题(9)

作者:网络 来源:网络 时间:2016-02-22 13:41

  問題9 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

  (1)

  以前、花見をしている時に「桜の花は本当にきれいな正五角形(注1)だね」と言ったら、風情のない人だと笑われたことがあった。確かに、桜の花びらには微妙な色合いや形、そして香りに加えて、散りゆく美しさがある。花を()でる和歌や俳句は数限りないが、そのなかに「正五角形」という言葉が使われたことはおそらく一度もないであろう。科学者特有の美意識は、風流とはかなり異質なものなのだと悟った。

  科学において本質以外を切り捨てるためには、大胆な抽象化と理想化が必要である。桜の花びらのたくさんの特徴の中から、「正五角形」という形だけを取り出すこと。これが抽象化である。実際に数学的な意味で完全な正五角形を示す花びらは少ないだろうが、そこにはあまりこだわらない。これが理想化である。

  自然界で正五角形のような対称性を示すためには、必ず規則的な法則があるはずである。花の場合、品種によって()(べん)(注2)の回転対称性が遺伝子で決定されていることは間違いないから、うまくこの遺伝子を突きとめられれば、花の形を決める普遍的な法則が見つかるに違いない。このように、抽象化と理想化によって自然現象は単純に整理でき、普遍的な法則を見つける助けになる。

  (酒井邦嘉『科学者という仕事』による)

  (注1)正五角形:五つの辺の長さが等しい五角形

  (注2)()(べん):花びら

  50 筆者は、自分が笑われた原因はどこにあると考えているか。

  1 科学者らしくない趣のある表現で桜の花を褒めた点

  2 自分が桜の美しさを理解できていなかった点

  3 桜の花は自分が述べた形をしていなかった点

  4 桜の美しさを科学者的な視点から表現した点

  51 ここでの理想化とは何か。

  1 桜の花はどれも正五角形であるとみなすこと

  2 桜の花には共通する特徴があるとみなすこと

  3 桜の花には数学的な美しさがあると考えること

  4 桜の花は他のどの花よりも正五角形に近いと考えること

  52 筆者の考えによると、花の場合、抽象化と理想化によって何が期待されるか。

  1 花には品種を越えた共通点があることが明らかになること

  2 自然界に咲いている花の美しさに普遍性が見いだされること

  3 花の形がどのように決まるのかその仕組みが解明されること

  4 花の形の対称性が遺伝子によるものであることが証明されること

  (2)

  住居を買おうとするときは、その資産的な価値に重点を置いて考える人が多い。普通の人にとっては、一生に一度の買い物とでもいうべきもので、多額の金を費やさなくてはならないので、当然のことだ。買った後で、何らかの事情で売らなくてはならない羽目になったときに、価値が減少していたのでは、大損害を被る。

  だが、住居にとってより重要なのは、その有用性(注1)である。住みやすさが必要なのはもちろんだが、自分のライフスタイルに合った構造になっているとか、生活のしやすい環境にあって利便性(注2)に富んでいるとかの点も、重要な要素である。それらは必ずしも世間一般の価値基準とは一致しない。したがって、自分たちの考え方や行動様式に従い、それに照らし合わせて判断する必要がある。

  特に、(つい)住処(すみか)(注3)として考えるときには、自分たちの生き方をはっきりと見極め、その視点に立ったうえで、選択し決めていかなくてはならない。年を取ってくれば、当然のことながら、行動する能力は衰えてきて、動き回る範囲は狭まってくる。

  自分たちの余生がどのようなものになるかについて、計画を立てたうえに想像力を働かせて、確実性の高い予測を組み立ててみる。その未来図に従って、住むべき場所の見当をつけ、住居の大きさや構造などを決めていく。もちろん、将来の経済状勢の大きな変化に備えて、予算を大きく下回る出費に抑えておくことも必要であることは、いうまでもない。

  (山崎武也『シニアこそ都会に住もう——田舎暮らしは不安がいっぱい』による)

  (注1)有用性:役に立つこと

  (注2)利便性:便利さ

  (注3)(つい)住処(すみか):人生を終えるまで住む家

  53 世間一般の価値基準として筆者が本文であげているのは何か。

  1 長期にわたって居住できる物件であること

  2 将来売却するときにも有利な物件であること

  3 購入者の生活様式に合った物件であること

  4 購入時の費用負担が抑えられる物件であること

  54 筆者の考えでは、年を取ってから住む家として住居を選ぶときに最も大切なことは何か。

  1 老後の生き方や行動範囲に沿っているかを判断する。

  2 老後は行動する能力が衰えるため家の構造を優先する。

  3 未来の予測に沿って決めた予算と同じくらいのものを選ぶ。

  4 いつか売るときのことも考えて資産的な価値を重視する。

  55 住居選びについて、筆者が最も言いたいことは何か。

  1 人が生活する上でどんな住居に住むかはとても大切であり、一般的な価値基準も参考にしたほうがよい。

  2 他人と考え方が異なったとしても、自分の生活スタイルを重視して将来の住居を決定したほうがよい。

  3 将来の経済状勢の変化に備えて、できるだけ資産価値の下がりにくそうな住居を選んだほうがよい。

  4 年を取るにつれて住居の好みも変わってくるため、その時々の考えに合わせて住居を選択したほうがよい。

  (3)

  人間は、(しょ)(せん)、時代の子であり、環境の子である。わたしたちの認識は、自分の生きてきた時代や環境に大きく左右される。ある意味、閉じ込められているといってもいい。認識できる「世界」はきわめて限定的なのであり、時代や環境の制約によって、認識の()(がた)(注1)ができてしまうから、場合によっては、大きく(ゆが)められた「世界」像しか見えなくなることもある。わたしたちは、①そういう宿命を背負っているのである。

  だから、「世界を知る」といいつつ、実は、(へん)(きょう)な認識の鋳型(いがた)で「世界」をくり()いて(注2)いるだけということが生じたりする。()(がた)が同じであるかぎり、断片的な情報をいくら集めたところで、「世界」の認識は何も変わらない。固まった世界認識をもつことは、「世界」が大きく変化する状況では非常に危険なことである。

  一方で、これほど情報環境が発達したにもかかわらず、②「世界を知る」ことがますます困難になったと感じている人も増加している。果てしなく(ぼう)(ばく)(注3)と広がり、しかも絶えず激動する「世界」が、手持ちの世界認識ではさっぱり見えなくなってきているからだ。たしかに、ただ(まん)(ぜん)とメディアの情報を眺めているだけでは(げき)(りゅう)()み込まれてしまう。

  いまこそ、時代や環境の制約を乗り越えて、「世界を知る力」を高めることが痛切に求められているのではないか。

  もちろん、時代や環境の制約から完全に自由になることはない。しかし、凝り固まった認識の()(がた)をほぐし、世界認識をできるだけ柔らかく広げ、自分たちが背負っているものの見方や考え方の限界がどこにあるのか、しっかりとらえ直すことはできるはずだ。

  (寺島実郎『世界を知る力』による)

  (注1)()(がた):ここでは、画一化した型

  (注2)くり()いて:ここでは、切り取って

  (注3)(ぼう)(ばく):広がりがあり過ぎて、はっきりしない様子

  56 ①そういう宿命とはどういう意味か。

  1 現代の人々は考えが時代や環境に(ゆが)められ、「世界」の見方が定まらない。

  2 現代の人々は時代や環境の制約を受けており、「世界」が正しく見えないこともある。

  3 人間はものの見方が時代や環境に縛られ、「世界」が正しく見えないこともある。

  4 人間は生き方が時代や環境に大きく影響を受け、「世界」の見方が定まらない。

  57 ② 「世界を知る」ことがますます困難になったのはなぜか。

  1 個人の世界認識が狭まり、実世界の時代の変化をつかみにくいから

  2 個人の世界認識が固まらず、実世界の情報に惑わされてしまうから

  3 個人の世界認識が、実世界のめまぐるしい変化や情報量に対応できないから

  4 個人の世界認識が、高度に発達している実世界の情報環境に追いつけないから

  58 筆者は、「世界を知る力」を高めるためにできることは何だと考えているか。

  1 今までの世界認識を改め、できるだけ多くの情報を得ること

  2 時代や環境の制約を克服して、自分の世界認識の限界を越えること

  3 情報の(げき)(りゅう)()み込まれず、自分の世界認識の枠から自由になること

  4 自分の世界認識にできるだけ柔軟性を持たせ、その範囲を自覚すること